自分が大したこともしていないのに、攻撃を仕掛けてくる人がいます。その場合、
①意識的に攻撃をする場合、
②無意識に攻撃をする場合があります。
①意識的に攻撃をする場合は、相手よりも自分のほうが上だという、(例えば、マウントを取りたい)気持ちが働くことがあります。
でも、そんな人を見ていると、単に特定の人に対してでなく、自分より立場の弱い人全般に攻撃をしたり、マウントを取ろうとしますね。まるで攻撃や、マウントを取ることがその人の性格かのようです。
実は、①も②も性格からくるのです。ただ、①は意識的というよりも「前意識(ぜんいしき)的」と言っても良いでしょう。
前意識とは、意識と無意識との中間の状況で、「いつもは忘れているが、思い出そうとすれば、思い出せるもの」です。 ②の無意識的な攻撃は、自分が意識しようとしても思い出せないもので、意識をしないのに、ある特定の行動をするものです。
①の前意識的な攻撃は、幼児期後期に身に付けたもので、②の無意識的な攻撃は、幼児期前期に身に付けたものとされます。
精神科医で、精神分析の創設者のフロイトは、②はエディプス葛藤(かっとう)からくるものとします(エディプス葛藤は、単に攻撃だけでなく、さまざまな心の働きを生んでいきます)。
次回に続きます。